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紫微斗数・六吉星六煞星

六吉星は支援を強化し、六煞星は衝撃と試練をもたらします。十二星を一括比較。

紫微斗数星義六吉星六煞星雑耀

左輔

吉星
左輔星曜イラスト

左輔は紫微星系の「首席宰相」。本質は「能動的な援助」で、堅実で厚みのある支えを象徴します。心理面では「実行の幅」を表し、計画を実現するためにどれだけ外部資源を動員できるかを示します。右弼よりも公共性と直接性が強く、同僚や同世代、協力者からの支援として現れます。紫微が左輔を欠くと施策を実行する右腕がなく「在野の孤君」になりやすい。左輔は主星の揺れを収束させ安定した成果へ導きますが、増量の性質ゆえ夫婦宮では第三者の介入を暗示することも。主星が弱すぎる(天同など)場合は依存心を強め、独立性を失わせる点に注意が必要です。

右弼

吉星
右弼星曜イラスト

右弼は左輔と対で語られますが、より繊細で感性的、桃花の気配を帯びます。左輔が「動」、右弼は「静」。左輔は表の支援、右弼は裏の縁や間接的な機会です。五行は水で、人間関係の摩擦を潤滑し、非公式なルート(人情や異性縁)で物事を進めます。格局では「修復」に長け、主星が傷ついた時の緩衝材になります。ただし負の側面は「もつれ」。恋愛宮では多角関係を誘発しやすい。紫微・天府など強星には親和性を増しますが、廉貞・貪狼など桃花星には浮つきを強めます。

天魁

吉星
天魁星曜イラスト

天魁は「天上のリーダー」を象徴し、年長者・上司・制度権威からの直接的な抜擢を表します。性質は可視的・名誉的・制度的。出現は「断れない機会」を意味し、政策の追い風や指名のような形で現れます。推算では「貴」を主とし、社会階層を引き上げ遠回りを減らします。天機との会照を喜び、機会運が高まります。心理特性は正直で威厳があり、やや高慢さを帯びることも。魁鉞が交会すると生涯に貴人が多いが、助力には「体制の期待に応える」という条件が伴います。

天鉞

吉星
天鉞星曜イラスト

天鉞は「隠れた伯楽」。天魁の表の抜擢に対し、天鉞の助力は陰からの推薦や非公式の経済・感情支援として現れます。気質は柔らかく含みがあります。実務では「逢凶化吉」の緩衝力を持ち、人脈網から突破口を探してくれます。ただし命宮・夫妻宮では「ぼんやり桃花」のリスクがあり、好意を前提とした貴人運になりやすい。天同・太陰など柔星と組むと温和さと魅力が増し、社交資源へと転化します。

文昌

吉星
文昌星曜イラスト

文昌は「表の知性」。学歴・資格・契約・礼楽・公的法令などを司ります。規律と秩序の星で、理性・論理・証拠を重視。格局では「陽梁昌祿」の中心で、正統教育による成功を示します。命宮に入ると慎重で社会評価と名声を意識しがち。文昌は化忌を最も嫌い、単なる判断ミスではなく契約の破綻(詐欺・退学・公文書ミス)を示します。武曲など金属星と組めば専門性が増すが、破軍と組むと決断が揺れやすい。力の核は「書面による正当化」です。

文曲

吉星
文曲星曜イラスト

文曲は「感性のひらめき」で、文昌の正統に対するもう一つの知性。演芸・話術・術数・美学・非正統の才能を司ります。エネルギーは流動的で強い感染力と誘惑力を持ち、心理面では直感と感情表現を表します。性格を柔軟でユーモアにしますが、上滑りや虚飾にもなりやすい。文曲は桃花星で、精神的共鳴による魅力が強い。化忌では口舌・恋愛の被害・判断ミス。凶格の「水中作塚」(破軍文曲同宮化忌)は衝動や隠蔽による破滅を示します。天機・巨門と組むと話術が最大化されますが、主星が安定していないと浮つきます。

擎羊

煞星
擎羊星曜イラスト

擎羊は斗数の「手術刀」であり破壊者。常に祿存を挟み、富を得る背後の競争と代償を示します。エネルギーは爆発的で剛烈、容赦がありません。肉体の損傷、手術、事故、法的衝突を伴いやすいが、格局が高ければ大業を成す推進力となります。「馬頭帯箭」(午宮擎羊・天同化祿)は煞を用に転じる典型。命宮では頑固で攻撃的。七殺・武曲など武職星と会合すると権威が増しますが、疾厄宮や父母宮では刑剋・傷災を示します。擎羊の論理は「痛みで変化を促す」です。

陀羅

煞星
陀羅星曜イラスト

陀羅は「慢性的な苦しみ」。独楽のように原地を回り、遅延・暗い妨害・徒労を示します。擎羊の一刀とは異なり、長期の摩擦と精神的もつれ。小人・隠れた病・反復する困難を象徴します。心理面では執念や袋小路思考が強く、決断を迷わせます。ただし非常に強い粘りと鍛錬精神を与え、研究や技術開発では深掘りの力になります。感情宮では「切れない縁、解けない結び」。凶格「鈴昌陀武」は誤った固執と暗い障害で崩壊する危険を示します。課題は「手放し」と「損切り」です。

火星

煞星
火星星曜イラスト

火星は「燃える導火線」。突発的変化、怒り、災厄を司り、速度が非常に速く破壊的だが短期的です。命宮にあると短気でせっかち、雷のように動きます。静かな格局を一気に燃やし、混乱または爆発的成果を生む。最吉は「火貪格」(火星と貪狼)で、横財や急騰を示します。一般宮位では火災・急病・突発衝突。強い主星が制御できないと消耗と多忙だけを残します。

鈴星

煞星
鈴星星曜イラスト

鈴星は火星の対で「燻る炭火」。破壊は無音で冷え、長期に持続します。内なる煎熬、冷戦、恨み、心の傷や陰謀を示す。火星が爆怒なら鈴星は鬱屈、火星が明火なら鈴星は毒煙。命宮では陰沉で深い反応、長期的な布石や計略に長けます。貪狼と「鈴貪格」を成すと、火貪よりも隠密で持続的な横財。負の側面は絡みつく苦痛で、疾厄宮では慢性病や神経痛を示します。鈴星は余韻の業力で長く低気圧を引き、長期戦の知恵という正面性も持ちます。

地空

煞星
地空星曜イラスト

地空は「精神のブラックホール」。幻滅・空虚・奔放な想像力・世俗価値への疑義を示します。命宮では常識外れで、物事が虚しく終わる感覚を持ちやすい。最大の殺傷力は「あと一歩で放棄」し、計画を収束段階で空にすること。財運にも破壊的で、得ては失う空喜び。ただし地空は修行と創意の星でもあり、宗教・哲学・先端科学・前衛芸術で枠を破り新次元を生みます。「火空則発、金空則鳴」の言葉の通り、火星と会うと驚異のひらめきが出る。地空の論理は肉体を空にして魂を求めることです。

地劫

煞星
地劫星曜イラスト

地劫は地空の精神的空虚とは異なり、肉体的痛みと物質的破産を主とします。生来の欠乏感を象徴し、努力しても成果が奪われる感覚がつきまといます。人生は荒波の船のように激しく揺れ、予測が難しい。反潮流・極端な孤独を示し、婚姻・事業・財産など世俗の安定を破壊する力もあります。一方、芸術家や極限スポーツでは「置死地而後生」の独自性を与えます。論理は「劫奪」で、持つほど奪われる力が強い。ゆえに修心・技術研究・非営利の道で「無所求」として向き合うのが適しています。

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