記事

紫微斗数・十四主星概要

十四主星の要点を一ページで素早く確認できます。

紫微

主星
紫微主星イラスト

紫微は北斗の主星で、古くは帝座と呼ばれる。核心は地位ではなく中心性と覇気で、人と資源を集めてこそ府相朝垣や百官朝拱の勢いが成る。格局が弱いと在野の孤君となり、自己中心だけが残る。父母宮が先天空になりやすく上位に従いにくい。兄弟宮に天機が入りやすく、好みで動きやすい。宮位によって内面も変化し、午宮の破軍は反逆、未宮の天府は保守、申宮の紫府同宮は円滑さを帯びる。紫微は大志を求め、事業宮の廉貞が制度と精神文明を、財帛宮の武曲が資源と実行を示す。武曲・廉貞と一文一武の核を作り、左輔右弼や三台八座は儀仗を増すが過多は空疎になる。良い配置なら号令が通り、悪い配置では失意にもなり、紫微は心性を語る。

天機

主星
天機主星イラスト

天機は木性で、紫微のそばの小衛星、あるいは木の枝先のように機敏だ。強い星に囲まれる環境で観察と応変で生き抜く。坐命者は周囲が強いと感じ、柔軟さと忍耐、機転を磨き、根を張ることを重視する。夫妻宮に太陽、子女宮に武曲、父母宮に紫微、奴僕宮に廉貞が入りやすく、強い性格に合わせて周旋する。福徳宮に固定主星がなく、思考は流動的で状況対応が得意。天機は軍師と呼ばれるが、実際は自分の生存と安定を守る機巧者に近い。破軍と合すると生存本能が強まり、無駄な犠牲を避ける。化権を好み、得れば木質が締まり力が増す。畏煞で敏感なので、文昌文曲に助けられると技能や洞察に変わるが、失衡すると落ち着かない。

太陽

主星
太陽主星イラスト

太陽は貴を主り富を主らず、光と熱、リーダー性を象徴する。施しと注目を好み、外向きで主流的な役割を担う。巨門・天梁と相互に影響し、旺なら暗を解き孤を溶かして人助けに向かい、陷なら孤独だが深い洞察が残る。中天星として男性性と公的性格を持ち、光明正大に動くため能者多負とされる。外向きの太陽と内向きの太陰は対照的で、太陽は開放性が強い。坐命者は六親の負担を背負いやすい。旺では社会奉仕や大衆的な役割に向き、陷では苦労するが思索の深さが育つ。支援が弱いと表面的になりやすいが、良い配合なら真の灯台となる。晦暗を嫌い、煞を受けると名望が落ち熱心さが疲れに変わる。

武曲

主星
武曲主星イラスト

武曲は北斗の陰金で化気は財。要は武と実行力で、紫微・太陽の命を受けて任務を遂行する。現実性と実行性を重んじ、資源配分と成果に強く、金融・軍警・技術実務と縁が深い。特攻隊のように指令を受けて動き、完了すれば一段落。短慮で長期計画は苦手、浪漫より任務を優先する。第六星としての財は金銭だけでなく資源の掌握を意味し、金気は鉱物・機械・工具にも通じる。任務が切れれば収入も切れやすく、化忌は中断や金気の損傷を示す。武曲は将星で、剛毅だが感情は控えめで硬さが出やすい。七殺・破軍と三軍を成し、武曲は上軍として任務優先の性格が強い。空論を嫌い規律と効率を重視し、約束にも厳格だ。

天同

主星
天同主星イラスト

天同は鐘鼓のリズムに例えられ、感覚的・精神的な愉しみをもたらす。福星とされるが核心は福楽の追求で、物質より心の満足を重んじる。柔和で率直、童心があり、想像力も豊か。文曜や太陰と合うと芸術・美学・感性表現に向かう。情緒と意志を司り、刺激で揺れやすい。四長生で天梁と会うと感情の波や縁の揺らぎが出やすい。福徳宮に太陽が入り、助ける心は強いが幼さも残る。安楽を求めるが現実の労働では人より辛く感じやすく、早福と晩福が入れ替わりやすい。心の安定を得てはじめて福楽が実感され、刺激時は撃鼓其鐘のように奮い立つが、すぐ柔和に戻る。圧力や厳格な規範が苦手で、煞により怠惰や逃避に傾きやすい。

廉貞

主星
廉貞主星イラスト

廉貞は陰火で、典章・秩序・貞節と関わる。次桃花と誤解されるが、本質は責任と情の深さで、家族や宗族への執着が強い。理想と現実、感性と理性の綱引きが多く、守正と欲望の間で揺れる。精神文化を重んじつつ物質も必要とし、読書や修養に向きやすい。煞忌が重なると情緒が乱れ、頑固や批判が強まり、親族関係が負担になる。慢火のように持続的で、火鈴の刺激で一気に感情化する。七殺・破軍・貪狼・天相・天府との組み合わせで性質が大きく変化する。宗法倫理との結びつきが深く、家宅や六親に心を注ぐ。化気は刑・囚で、法度や規範と結びつき、武曲と合えば責任感が増す。清白能相守が核で、長期的な自律が忠節を証明する。

天府

主星
天府主星イラスト

天府は南斗の陽土で、府庫と信用を象徴する。外見は保守的で慎重だが、内面は止まらず、福徳宮の貪狼が進取と競争心を生む。指導力はあるが紫微・太陽ほど強圧ではない。府庫の星として、禄があれば満たされ安心し、無ければ空庫感で不満と欲が強まる。外は守成、内は蠢動し、少しの煞が刺激になる一方、過度だと深い城府に傾く。夫妻宮の破軍と対宮の七殺により安定と動きが同居する。刺激がなさ過ぎると安逸に沈む。天府と天相は唇歯の関係で、安定すれば殺破狼も柔らぐが、刑忌が絡むと空庫心態で貪が強くなる。守成と秩序に強いが、適度な刺激で進取に転じるのが要点。信用と約束を重んじ、失信が庫気を損なうことを恐れる。

太陰

主星
太陰主星イラスト

太陰は中天の陰水で、静と蔵を主り、美しさと優雅さ、内省を象徴する。動乱を嫌い、静かな環境で細やかに力を蓄える。文曜や雑曜の助けで品位が増す。富の星と言われるが、実際は蓄えたい心理で、不安感から慎重になりやすい。福徳宮に巨門が入り、内面の敏感さが強まる。母星でもあり、強奪より計画を重視する。太陽との対比で、太陰は内なる安全と情緒の整理に向かう。失輝時は不安と財への執着が強まり、得位時は細部の経営を長期資源と品位へ変える。良い文曜で柔らかく雅に、失衡すると過度に保守的になる。卯宮の失輝で亥宮の落陷太陽と対すれば不安が増し、細部の積み重ねで財と情を築くのが要点。

貪狼

主星
貪狼主星イラスト

貪狼は北斗第一星で化気は桃花。桃花は恋情だけでなく、伝達・交流・人脈を意味する。外向きで追求心が強く、競争や社交の場で力を発揮する。芸術星と合えば表現や美への欲求に転じる。坐命時、福徳宮に天相、夫妻宮に天府が入り、欲望を規律と安定で調える必要がある。殺破狼と連動するため起伏が大きい。水星なので子位では泛水桃花となり漂泊感が強く、物質星は欲を増し、芸術星は精神性を高める。善桃花として人の愛情や縁を育むこともできるが、天相の制衡が弱いと欲が暴走しやすい。適切に運用すれば交渉・統合の力となる。舞台や流行を好み、演出と引力に長け、PRやマーケに向く。

巨門

主星
巨門主星イラスト

巨門は北斗の陰土で化気は暗。口才の星と誤解されるが、核心は内容を伴う言語である。沈潜して寡言、重い言葉を好む。学養が無ければ粗野となり是非口舌を招く。暗曜で孤僻と批判性が強く、早見刑剋晚見孤と言われる。坤土の性質で低調に耕し、長い蓄積を要する。文曜が無ければ街頭的な議論に傾くが、文昌・文曲があれば表現と論理が洗練される。龍池鳳閣は品位、左右輔弼は寛厚さを加える。巨門の言語は騒がず、沈黙の思考である。福徳宮に天梁が入り批判性が深まるため、文曜の調和が特に重要だ。真理を求め疑問が多く、慎重に語るため研究・評論・弁証に向く。

天相

主星
天相主星イラスト

天相は南斗の陽水で、執事と補佐の星。方正な印璽や箱のように、規矩と秩序を守って仕事を完遂する。相の字は目に由来し、観察と判断に優れ、既定の枠組みで調整・運用する。宰相に喩えられ、個人ではなく制度に仕える。逢相看府の言葉の通り、天相が安定すると全体も安定する。天府と唇歯の関係にあり、片方が整うともう片方も安定する。ただし抗煞力は弱く、刺激に対して保守的・受動的になりやすい。中正で公正な裁量に向き、良い星なら頼れる幕僚型だが、悪いと拘泥して優柔不断になりやすい。公平と面子を重んじ、規範で集団を守る。安定感と収拾力が長所だが、冒険を嫌い環境に縛られやすい。

天梁

主星
天梁主星イラスト

天梁は南斗の陽土で、督促と監察の星。自分の見識に自信があり、是非を評し正義を守るが、孤高と冷淡さも帯びる。原則を重んじ、理屈が先立つため、過度に厳しくなりがちだ。水至清則無魚は明察過ぎる弊を示す。救苦救難の心はあるが、太陽の光で孤が溶けないと独断に陥る。坐命すると監察者として働き、要所で正論を述べるが、主観が強いと人が離れる。孤と呼ばれるのは基準が高いからで、柔らかさと共感が必要だ。上手に活かせば尺度を守る柱となる。慈悲心はあるが正しさの提示になりやすく、柔らかな語りと共感が要る。長者・師長・守護者を象徴し、風紀と守りの傘となるが、過度な清さは孤絶を招く。

七殺

主星
七殺主星イラスト

七殺は南斗の陰金で軍旅星。激しい変化と立身出世の闘争心を象徴し、殺破狼の中軍にあたる。無謀ではなく、実際は軍令と規律に従う執行者である。圧力下で道を切り開くが、常に逼迫感を抱えやすい。破軍・貪狼と連動し変動が大きく、整った構造なら変化を功績に変えるが、不均衡だと過激になる。動きを嫌う農耕文化では不安定と見られるが、安定すれば最前線で責任を背負う指揮官となる。天府と対宮では外剛内柔になりやすい。不進則退の星で、進退の節度を得れば鋭さが際立つ。効率と決断を重んじ、煩雑を嫌う。後勤と規律が整えば突撃が持久力に変わり、感情は外冷内熱で信頼後に約束する。

破軍

主星
破軍主星イラスト

破軍は北斗の陰水で、先鋒と破局の星。出発点が低く欲求が原始的なため、冒険し一気に突破する。行動型で親力親為、破ってから立て直す性格で、一度動くと後戻りしにくい。情に薄いとされるが、実際は決断力の象徴である。前線の兵のように忙しく辛労が多く、重い煞は不利で過剛は折れる。刑傷や損耗の象意もあり、節制と導きが必要。最初の突撃は失敗することもあるが、教訓から再起する。三軍では下軍で、脚の損傷と縁があるとされる。重煞を避け、回復のリズムを学べば破而後立が可能。核心は停滞を破り、新たに始める勇気である。試練と突破を好み、旧い規則に耐えず行動で真偽を確かめる。

紫微斗数・十四主星概要|Purplestarmapper 知識庫